子どもの興味に付きあうと、すごい効果があるんです。
我が子は2歳ころ、電車の本ばかり見ていました。
図書館に行っても、選ぶのはだいたい決まった本です。
私としては、いろいろな絵本に触れてほしい、と思って
いたのですが・・・。
ある日、司書の方に声をかけられました。
私が自分の思っていることを話すと、司書さんがこう言いました。
「お母さん、お子さんの好きな本を思う存分、見せてあげて。
そうすると、いつか、他の本に興味が移っていきますよ。」
私は、そんなもんなのかな・・・と思いましたが、せっかくの
アドバイスですから、実行しました。
数年たつと、電車の本のさらに本格的な方へ移っていき、
この子は電車オタクになるのか・・・と思いました。
ところが、違いました。
いろいろな本に興味を持ち、本を読む子になったんです。
小学校では音読を良くしますが、その時も間の取り方とか、
情感を込めたりとかで、先生や周りの友だちからもとても
良い評価を受けていました。
高校生になった今でも、本好きです。
あの時の司書さんの言った通りでした。
ライトノベルからいろいろ読んでいるようですが、
興味のあることは調べる、ということが習慣になり、
今は、世界史が好きらしいのですが、この前の期末試験で
世界史は学年一位でした。
よくよく聞くと、先生の授業が楽しいのと、今まで読んでいた本の
歴史の部分が結びついて、さらに携帯で興味のあることについては
調べたり、友だちに問題を出したりして、こういう結果になったようです。
本人も「本はおもしろい。」と友だちに勧めているそうです。
子どものころの積み重ねの結果が見えたようで、嬉しかったです。
子どもの興味を大事にすることの大切さを改めて感じます。
保育園でも、同じ本を持ってくる子がいますが、それだけその本に
親しんでいることですよね。
私たち保育士も、面倒くさがらず、付き合っていきたいと思います。