ナンバー1
以前も書きましたが、今年受け持っている
1歳児は、何だかとても、落ち着いています。
もちろん、すぐに脱走を試みる子とか、突然
「ママ~!」と叫ぶ子もいますが・・・。
たいがい、ゴールデンウイークで、鳴らし保育の
前の状態に戻り、「ギャーギャー!」となるところが、
自分たちのクラスに戻ると、まったりと遊んでいるんです。
すごーく、ありがたい!
同じクラスの先生と「本当に助かるよね。」
(これ、保育士の本音です)
そんな中、いつもおとなしい、女の子がいます。
声をかけても、うなずく程度の反応で、まだ、緊張
しているのかな?と思っていました。
先週の金曜日、その子が初めて「これ」と本を
持ってきました。
「一緒に読む?」と聞くと、こっくりとうなずいていました。
膝に乗せ、短い絵本ですが読んであげると、しばらく
膝の上に座り、「先生、ママ?」
「kotoko先生だよ。」と答えると、「kokoko先生?」
kotokoはまだ、難しいようですが、kokoko先生という
呼び名は気に入ってくれたようで、ご飯の時も
「kokoko先生、いいよ。」と、お隣にご招待して
くれました。
その日は、事あるごとに「kokoko先生」と呼んでくれました。
こんなにお話が上手だとは、気づきませんでした。
そして、こんなに仲良しになれるなんて思いもしませんでした。
とても、嬉しかったです。
だから、保育士は辞められない!
こういう、小さな出来事かもしれないけれど、その一つ一つが
私のエネルギーのもとになっているんです。
家に帰ってくれば、疲れ切ってグダ~っとしてしまいますが、
保育園では、子どもたちと一緒にテンション高く過ごし、
お母さんたちの悩みや愚痴を聞き、少しでも良い気持ちで
帰れるように、サポートできたらよいな、と思います。
私は、好きな仕事に就けて、幸せです。
ちょっと、というか、実際はかなり大変ですが、それでも
笑顔で働けるってすごいことじゃないですか?
もちろん、自分一人でクラス運営をしているわけではないので、
同僚の先生にも感謝です。
世界に一つだけの花じゃないけれど、一人ひとりがナンバー1
なんです。
これは、我が子にも活かせることであって、高校時代を謳歌
している我が子を見ていると、これもこの子の人生なんだな、
などとしみじみ感じます。
小さな子どもたちですが、大切なことに気づかせてくれる
大事な存在です。