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今は、保育園の家庭訪問は
ほとんど行われていないと
思いますが、私が勤め始めたころは
まだ、行なっていました。
新米保育士の時、先輩と家庭訪問に
行くことになりました。
時間があまりなく、先輩が
「kotokoちゃん、私の自転車の後ろに
乗って!」と言いました。
(まだ、今みたいに二人乗りが禁止に
なっていませんでした。)
でも、どう見ても、子ども用の椅子が
付いているんです。
私は、「無理ですよ。いくら何でも
それには乗れないと思います。」と
答えました。
だけど、先輩は、「何言ってるの?
早くしないと遅れちゃう。」と言って、
急かします。
(こんなのに乗っている大人、見たことないよ)
そう、思いましたが、あまりに先輩が
「早く早く!」と言うので、(いいのかな・・・。
恥ずかしいよ~)と思いながら、乗りました。
お尻は入りましたが、太ももは入り切りません。
「先輩~、やっぱり無理です。」
すると、後ろを振り向いた先輩が
「ヤダ!それに乗ろうとしてたの?早く言ってよ~。」と
大爆笑。
子ども用の椅子が付いていることを、すっかり忘れて
いたらしいのです。
「もう、kotokoちゃん、天然すぎ!」
しばらく笑われ、他の先生たちにも笑われてしまいました。
だって、あんなに急かすんだもん。
乗らなきゃいけないのかと、真剣に悩んだんですが、
今、思い出しても、(私って間抜けかも)と思います。